そーくのつれづれぶろぐ

web系エンジニアの勉強したことなど

アラサーの私がようやくアウトプットすることに肯定的になった理由

TL;DR またの名を 今北産業

以下の体験を身にしみて実感できる原体験を得たから

  • 効率よく学習ができる
    • インプット・アウトプットがともに増える
  • サードプレイスができる
  • 上記がポジティブなスパイラルになる

はじめに

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ オットー・フォン・ビスマルク

私は愚者でした。これを読むみなさんには賢者であってほしいと願いを込めて書きます。

この記事の内容は天下の t_wada さんがすでに何回も、また色々な場所で若手エンジニア向けに講演なさっている内容のごく一部になります。

speakerdeck.com

私自身、この上記の内容を2018年にリアルイベントで拝聴しました。けれども言っていることは理解できてもなかなかアウトプットする勇気がなく、今に至るまであまりアウトプットをしてこなかったなと思います。先人の教えは素直に受け止め実践したほうがいいというのを改めてこのアドベントカレンダーを機に思い直し、認めようとしました。

若手とはもう言えない私だからこそのリアルな失敗談と掲題の理由を、ちょっとした読みものとして読んでいただけると幸いです。そしてあなたが賢者であらんことを。

※すでに貴方が賢者であれば以降の文章は読む価値がないです
※超絶ポエミーなので…隙間時間に読んでいただきたい…ちょっと恥ずかしい…

qiita.com

ずっと失敗するのが怖かった

アウトプットすることで怖かったのは多分それをしたことで自身の何かに傷がつくことを恐れていたからだと思います。その何かは私のプライドかもしれないし、株かもしれない。*1失敗が自分の生きる価値そのものを損なうものだと過度に認知していた(認知の歪み)のだと思います。

労働した対価としてお金をいただく構造上、少なくとも"労働している"自分の価値はお金に換算されるのは言い逃れができない事実ですが、労働以外に人は複数のペルソナを持って生きています。それは母であったり父であったり、妹であったり、友人であったり、先輩であったり、後輩であったり、同士であったり、恩人であったり…様々なものがある。なのに私は それらの複数のペルソナをないものとして、"労働している"自分=自分という存在の価値とする としてました。それもつい最近まで、それを信じて疑わなかった。恐ろしいことです。

歳を重ねるほど失敗が許されない

誰かに言われたのか、自分がもともと自分に言い聞かせていたのかはもう覚えていませんが、歳を取ると一定の経験を経ているので、求められる役割や成果物の質と量は格段に上がらざるを得ません。一年前の自分より下回ることは、ビジネスにおいては基本NGです。 *2 できたことは次からは当たり前にできることを求められます。小さい失敗はともあれ、職責に応じた給金をいただいている以上、大きな失敗をすることは評価がマイナスになるのは致し方ないことだと思います。

私は共感性や感受性が高い人間なので、たとえば上長との会話の中で求められる職責に応じた立ち居振る舞い・考え方をする必要があるとノンバーバル・コミュニケーションからも過剰に汲み取ってしまうところがあって、余計に”ちゃんとしなきゃ”と思ってました。いやまあそれ自体は正しいんですが、誤っているところは言ったことをそのまま受け入れるのではなくて、それを勝手に”ちゃんとしなければ私は存在する価値がない”と置換してそれを本当に信じていたことですね。*3

転機:新しいサードプレイスができた(アウトプットに肯定的になった原体験)

システム開発における”作る”だけでなくもっと広義の意味での”作る”行為も好きだった自分がいて、ぼんやり人生で一度は自分の作ったものを趣味の範囲内で分かち合いたいと思って、趣味のモノづくり用のtwitterアカウントを作って不定期に自分の作ったものをつぶやきはじめました。仕事ではないので、できたものの質や量は気にしていませんでした。自分が思うままに作れる自由。それによる気持ちよさ。自分が思うままにつくったものをフォローする人が少しずつ増えていき、中には会話をしあう仲の人ができました。そうするともっと楽しくなって作る。同士の作ったものを見たり感じてそれに刺激を受けてまた作る。 つまるところアウトプットがきっかけで、インプットもアウトプットも増え、更にはそのアウトプットによって新しい安心できるコミュニティ、いわゆるサードプレイスができました。 ずっと仕事以外のペルソナを否定してきた私にはとても新鮮でとても救われました。

とった歳は変えられない。が今は変えられる

過ぎた時間はもうどうしようもなくて、世間的にみた私は若手ではなくて中堅で、後進育成やチームを引っ張る・支えになるなどの上位職になるのは必然ですが、それでも 今が一番若い のは紛れもない事実です。なので私にできることは前を向いて、目の前の課題や将来の像に対して今できることをやるしかない。*4

と書くと、なんだか大変お固くて大変そうでウッとくるので笑、 ようはサードプレイスで得たポジティブな体験を、今度は仕事場であったり、仕事に関連した”フォースプレイス”を作るという未来の体験に転用したい、と思って私は今この記事を書いています*5。楽もしたいですが私は欲深いので、 どうせなら楽しくありたい。

で、エンジニア界隈ではありがたいことにそういった仕事とは違うコミュニティに繋がれる文化、というのがすでに出来上がっている*6のと、大抵はそういうコミュニティになんと!無償で所属できたりもします(かかったとしても数千円とかも全然多い)。 すごい著名な本の中の人がtwitterで色々知恵を共有してくださっていたり、twitterスペースを開いていたり、コメントくださることもままあって、思ったより他業種より先人が身近にいます。

おわりに

今私がこうして記事を書けているのも、ひとえに私に関わる人々やいままで会社を支えてきた誰かのおかげです。上長、上位職の皆様、メンバーの皆さま、ありがとうございます。後輩にあたる方も何気ない雑談や、ツッコミ、指摘をくださってありがとうございます。これからもよろしくおねがいします。

もし興味持たれたらツイッターやってますので、覗いてみてくださいませ。

twitter.com

おわりのおわりに

弊社のとあるメンバーがカレンダー2個目をつくったお!って社内チャットで言ってて、まさか2つ目が…と思ってカレンダー2を見てみたら初日が空いていたので、初日がないのはあかんとなんかなりまして急いで前日に書いている次第です。あと2記事書きます。(白目)

*1:プライドは私の中にある自己評価で、株は私の中にいる他者からの評価

*2:同じ職種である前提。他業界にキャリアチェンジは除く

*3:機械学習アルゴリズムすらも”人間は誤る”という前提からはじまるのに。完璧な人間など存在しないのに。とほほ。

*4:歳を重ねると良くも悪くも融通が聞きやすくなるので、下からも上からも指摘やツッコミをばんばん貰えるようHRTを持って生きていたい

*5:余談ですが、複数のコミュニティに所属している人ほど自己肯定感が高いそう。失敗しても他のペルソナでの自分を肯定できるコミュニティがあるから。SPOFを避ける設計を人生でも応用(?)したい今日この頃

*6:文化醸成をしてくださった先人に大感謝